妊娠中に温泉へ入っても大丈夫

妊娠中に身体も心も癒せる温泉へ行く時の注意点

最近になって日本全国にスーパー銭湯がオープンし始め、多くの人の癒しの場として愛されています。また温泉も非常に多く、現代人の疲れた身体と心を癒すにはまさに最適な場所と言えるでしょう。しかしこれからの施設の中には、妊娠中の方の利用をご遠慮いただいていることもあります。もちろん全てがそう決められているワケではありませんが、特にスーパー銭湯ではそのような傾向にあります。

 

もちろん温泉に入ることで胎児に悪影響を与えてしまうということはまだ医学的に証明されていません。むしろ良い効果を得ることが出来ることで知られていることでしょう。それではどうしてスーパー銭湯の多くは妊娠中の方は利用をすることが出来ないのでしょうか?妊娠に良いとされている温泉にまで出向いて入浴禁止とされていたら、かなりのショックを受けてしまうことでしょう。
この原因の多くは、もし何らかのアクシデントを起こしてしまっても経営者側は保証をすることが出来ないということなのです。つまり責任回避的な要素が強いとも言えます。温泉に含まれている成分が悪影響を与えてしまうというワケではなく、「ケガ」や「のぼせ」による悪影響を考えての対処となっています。

 

妊娠中というのは、お腹に大きな変化が出てくるので、通常よりもバランスが悪くなってしまいます。その結果ちょっとした水場を歩くだけでも滑ってケガをしてしまうことがあります。ケガだけならまだしも、お腹に刺激を与えてしまうことにより、流産の危険性がグンッと高まります。なのでもし妊娠中の方も許可されているスーパー銭湯や温泉に行く時には、必ず付き添いの方と一緒に行くようにしましょう。細心の注意をして、付き添いの方にちょっとしたエスコートをしてもらうと良いでしょう。

 

またのぼせによって胎児に影響を与えてしまうこともあるので、長時間の入浴は避けるようにしてください。お湯の温度にもよりますが、10分程度で上がると良いでしょう。10分程度ではのぼせないよ!と思われるかもしれませんが、妊娠中というのは通常時よりものぼせやすくなっているのです。とにかく妊娠中というのは、普段の生活に常に気を配って様々な行動をする必要があるのです。流産という残念な結果を少しでも防ぐためにも行動一つ一つを慎重に行うようにしてください。流産そのものを完全に防ぐことは出来ませんが、その原因を作ってしまうことはちょっとしたことで避けることが出来るのです。