今現在進行してしまっている状態のことを「進行流産」
まさに流産が今現在進行してしまっている状態のことを「進行流産」と言います。この状態になってしまうことによりわずか数分のうちに赤ちゃんが外に流れてしまいます。進行が確定しまうと残念なことですが流産を止める術はありません。
進行流産の症状としましては規則的な強い腹痛と、非常に量の多い出血が確認されます。そして胎のうは小さくなり変形していきます。子宮頚管が開いてしまっているので、心拍や胎児はまず確認することが出来ません。
進行流産の治療は、進行が確定した後に、子宮内に残っている組織を取り除く手術である子宮内容除去術をする必要があります。しかし進行している状態が完全流産に移行してしまい、赤ちゃんや胎のうなど全てが完全に娩出されてしまった時におきましては手術をする必要はありません。
進行流産はとにかく「心のケア」が必要となってきます。進行流産を経験した人というのは「ママが無理をしてしまったから」「違う病院を選んでいたらこんなことにはならなかった」などと、どうしても自分を責めてしまう傾向があります。。
下記は、流産をしてしまった時に心に受け止めておきたいことです。自分自身の心のケアをしてあげるようにしてください。
@流産をしてしまう確率というのは極めて高確率となります。このことから貴女だけ特別というワケではありません。
A流産の原因となる相当数というのは妊卵(胎芽・胎児)の偶然の異常となっていることから、この場合におきましてはどのような治療を施したとしましても流産を避けることは出来ないのです。なのでこのような流産の原因は本人には一切の責任は無く、不運であったに過ぎないのです。
B本人に落ち度があって流産をしてしまったワケではありません。自分自身を責めてしまうということは人間として理解出来たとしましてもそこから得られる物は何もありません。いたずらに自分自身を責める必要は全くありません。
C一回流産してしまったのみの患者さんの場合におきましては次回の妊娠は流産しない確率の方が遥かに高くなっています。個々の妊娠というのは独立した関係にあり一回の流産歴は、次回における妊娠のハンディというワケではありません。
D流産を経験してしまったとしましても、その後の妊娠にて母親になっている人が非常に多くいます。
E流産率は高くなっているために同じ状況の人、また同じ経験をした人が多くいるハズなので、そのような経験のある人に相談してみるということも大切です。