切迫流産

流産の症状が合併してしまっている状態のことを「切迫流産」

妊娠中におきまして、流産の症状が合併してしまっている状態のことを「切迫流産」と言います。この流産の場合には赤ちゃんは子宮の中で生きており、流産が進行していることというワケではありません。

 

切迫流産の症状としましては、おなかに張りや痛みがあり、さらに出血が続くこともあります。また子宮にこれといった大きなトラブルは無く子宮頚管も閉じていて、胎児や心拍も確認することが出来ます。切迫流産は腹痛や出血の症状が大きければ大きいほど、流産してしまう危険性が高くなります。

 

切迫流産の治療にはとにかく「安静が大切」ということです。もし医師に切迫流産と言われたら、何よりも安静にするように心がけてください。余計な外出や運動、またはセックスは避けて、生活する上で必要最低限の行動までに留めるようにしましょう。もし出血が続いてしまう場合や症状が重い場合におきましては薬を出されたり、入院をすることもありますのでご注意ください。

 

切迫流産の影響は、出血や腹痛の症状が無くなることにより、その後の妊娠生活に影響を及ぼしてしまうことはありません。もちろん出産後の赤ちゃんへの影響も無いとされていますのでご安心ください。

 

切迫流産の意味とは、一昔前は超音波検査が現代ほど発達をしていなかったので、「流産が切迫してしまっている」と言う意味で使用されてきました。このことからおなかの張りや腹痛、または出血などの症状が生じてしまうと、とりあえず切迫流産と診断されていた時代がありました。
しかし現在におきましては、経膣プローブと呼ばれている超音波検査で赤ちゃんの様子を確認することが出来るようになってからは、切迫した状態ということではなく、症状が合併した場合のことを切迫流産と呼んでいます。

 

胎のうに赤ちゃんが確認され心拍があることも確認されていることによって、出血や腹痛があったとしましても妊娠を継続することの出来る可能性が高く、安静に生活をしていることで特に問題無く出産をすることが出来ます。
しかし母体側や赤ちゃん側に何らかの原因がある場合におきましては、進行流産に移行してしまうことが考えられるので注意が必要なのです。

 

とにかくもし切迫流産と診断をされてしまったら、「安静」にしていることが最も大切なこととなるのです。貴女の大切な赤ちゃんを無事に出産するためにも最低限自分で出来ることはしっかりと実施するようにしてください。